皆さんはヘパリン類似物質とはどんな物質か知っていますか?
ヘパリン類似物質は乾燥肌の人にとって大きな味方になる物質であり、乾燥肌が気になる人はヘパリン類似物質が含まれているスキンケア用品を使うのがおすすめです。
それでは、ヘパリン類似物質とはどんなものなのか、はたして乾燥肌の味方になるのかご説明しましょう。
ヘパリン類似物質ってなに?
ヘパリン類似物質とは乾燥肌の治療薬に使われている重要な保湿成分であり、長年使用されているので成分表をチェックしたことがある人は見たことがあるかもしれません。
ヘパリンとは私たち人間の肝臓で生成されている糖類の一種ですが、ヘパリン類似物質はヘパリンによく似た成分です。
高い親水性と保水性を持っているのが大きな特徴であり、『保湿』『血行促進』『抗炎症』の3つの作用があります。
ヘパリン類似物質が長年使用されているのは、安全性が高いからでしょう。
子どもからお年寄りまで使える保湿成分として、いつまでも若々しい肌を保ちたい人におすすめの成分だと言えます。
ヘパリン類似物質は高い保水性を持っていますが、その性能の高さは同じ保水性を持つワセリンとは比べ物になりません。
ワセリンは肌の表面を覆って水分の蒸発を防ぐので、配合されていたとしても全くの無駄にならないどころか重要な成分だと言えます。
一方のヘパリン類似物質は肌の奥の角質層まで届き、肌の細胞に働きかける効果があります。
角質層は肌の内部にある水分を保持し、外的要因から肌を守るバリア機能がありますが、紫外線や乾燥などの原因によって傷ついたり剥がれたりすると、そこから保持していた水分が流れだしてしまうので肌が乾燥しやすくなります。
そこでヘパリン類似物質を与えることにより、角質層の水分を保持する機能を改善させ、肌のバリア機能を正常に取り戻すように促してくれます。
乾燥肌は角質層の水分が保持しにくくなっていることが原因の一つでもあるので、バリア機能が復活して水分が保持されるようになれたなら、乾燥肌を改善させることができるでしょう。
乾燥肌にヘパリン類似物質は最適なのか?
結論から言えば、乾燥肌にヘパリン類似物質は最適だと言えるでしょう。
本来、人の肌は『天然保湿因子』『角質細胞間脂質』『皮脂』の3つで成り立っています。
天然保湿因子は角質層の細胞が水分を含んで保持する役割と持ち、角質細胞間脂質が角質細胞同士を繋いで肌の中で水分を留め、皮脂が水分の蒸発を防いでくれます。
皮脂を必要以上に洗い流してしまうと水分の蒸発を防ぐものがなくなるため、放置すると乾燥しやすくなる原因となるのがポイントです。
もちろん皮脂だけでなく、天然保湿因子や角質細胞間脂質が減少することでも乾燥肌になりやすくなるため、様々な対策が必要になるでしょう。
乾燥しやすい時期はしっかりと保湿するようにしたり、規則正しい生活習慣を心がけたりと様々な対策ができますが、加齢による乾燥肌はどうしても防ぎきれません。
そこでヘパリン類似物質を角質層に届けることにより、『保湿』『血行促進』『抗炎症』の3つの作用によって乾燥肌を改善してくれます。
ヘパリン類似物質なら一時的なものではなく、角質層が持つ肌本来の機能を手助けしてくれるので、しっかりとケアすることで乾燥肌対策になります。
まとめ
ヘパリン類似物質は角質層まで保湿、血行促進、抗炎症の3つの作用を届けるため、肌本来の力を取り戻すことによって乾燥肌対策になります。
長年使用されている保湿成分なので、スキンケア用品の成分表を確認してみると配合されている可能性があるでしょう。
乾燥肌に悩んでいる人は、是非ともヘパリン類似物質が配合されているスキンケア用品を探して使ってみてはいかがでしょうか。